今回は、チェーンのお話。
こんなお話がチラホラあるんですが。。。 ってお話。
サビ落としはできません
茶色いのが錆びたチェーン、もう1本は新しいチェーンです。
錆がひどいとこんな感じになっちゃうんですね… ここまでじゃなくても「錆びてるな」ってなったら、ぼちぼち… ですよ。
結論からいいます
- チェーンのサビ落としはできません
- 仮に落とせても意味がありません
- 新しいチェーンと交換してください
基本的にチェーンは消耗品です。
すっごく高いチェーンもありますが、シティサイクル(ママチャリ)とか、クロスバイクや街乗りMTBなら、1000円~2000円くらい。
交換工賃を入れても3000~4000円くらいでピカピカになります。
どうしてサビ落としは意味ないの?
どうしてサビ落としは意味がないか? いろんな理由があります。
- サビ落とし自体、多分すごく難しい
- サビを落とすと形状が変わる
- サビてる時点ですでに劣化している
1. サビ落とし自体、多分すごく難しい
サビ落としって、結局硬いもので研磨して、サビをこそげ落とすってことですから、複雑な形状のものには向きません。
見ていただくとわかりますが、自転車のチェーンって小さな部品がたくさん使われている複雑な形状です。
錆びたからって、硬いブラシでちょいちょいっとサビを落として… ってわけにはいきません。
だからそもそもサビを落とすこと自体が不可能に近いほどむずかしいです。
2. サビを落とすと形状が変わる
「1」にも書きましたが、サビ落としって研磨するってことです。ですから、仮にサビが落ちたとしても、形状が変わってしまいます。
複雑な形状で、なめらかかつ、強い動きが求められる部品である「チェーン」。これが変形しちゃうってこと。
これって状況が悪化していることになりませんか? 必要な性能が発揮できなくなってしまいますので、研磨してサビが落ちたらOKってわけにはいきません。
元の能力が発揮できなくなるから、サビを落としてもダメってことです。
3. サビてる時点ですでに劣化している
「錆びている」って状況自体が、もうすでに劣化しているってことです。
もろくなっていますし、変質していますし。
この状況で、見た目だけきれいになっても、変質・劣化しているのは同じ。だから、サビだけ落としてももう遅い。
サビ落としはあきらめてください
ってことで、サビ落としはできませんし、意味もありません!
チェーンのサビを予防するには?
で、チェーンを変えたら、次はできるだけ錆びないように工夫しましょう。
どうすれば、錆びないか? ポイントは2つ
- できるだけ雨風にあてない
- 注油をしっかり
こちらも合わせてお読みください!
→ お手入れの基本は? お家でカンタン「清掃・注油・事前ケア」から
1. できるだけ雨風にあてない
チェーンだけじゃなく、自転車全般! 錆びさせないためには、雨風から守ること。
- できるだけ屋内で保管する
- 外で保管するときにはカバーをかぶせて、ときどき風通しする
- 雨の日に乗ったら水分を拭き取る
などなど、できる範囲で気にしてください。
雨の日に走らない! ではなく、濡れてしまったら水分を拭き取るでOKです。
ものすごい雨の後や、年に1~2回はメンテナンスに自転車店に持っていくのももちろんオススメです。
2. 注油をしっかり
注油がしっかりできていれば、基本的に金属って錆びません。
油が皮膜をつくってくれるので、酸化しないはずですから。だから錆びさせないためには、注油です!
汚れたチェーンに油を差していても意味が無いので、注油の前にはチェーンを掃除。そのうえで注油が鉄則。
2ステップでチェーンの注油
チェーンクリーナーとチェーンオイルはセットで使ってくださいね。
【タクリーノ】オイル in クリーナーなら1本でOK
2ステップが面倒なら、クリーナーと注油が1本でOKの「【タクリーノ】オイル in クリーナー」を
→ めんどくさがりやさんにオススメ「オイル in クリーナー」
乗り心地にこだわるなら?「MAHOU」を注油
チェーンオイル一つで、自転車の乗り心地も変わったりします。
そんな声がたくさんあるのがこのチェーンオイル「MAHOU(魔法)」です。
→ チェーンオイルは用途に合わせて! タクリーノ発「魔法みたい」な新製品
そんな方は、自転車店でも有料でやってくれますので、お店にGOで!
まとめ!
錆びてしまったチェーンはどうしようもありません。新しいチェーンに交換推奨です。
錆びさせないために、対策を! 注油はしっかりしてくださいね!!