2015.09.06、今年も「グリムMTBフェスティバル2015 inひの」のオフィシャルメカニックとして呼んでいただきました。
お天気はあいにくでしたが、今年も熱戦をちょっとだけサポートしてきました。ちなみに侍サイクルのお客様も1チーム参加。MTBははじめての方もいらっしゃったんですが、無事に楽しく走り切れました。
ブレーキのトラブルが多いです
さて、今回多かったのは、ブレーキのトラブル。泥を噛んじゃって動かなくなったり、ブレーキシューがすべて削れてしまったり。
ちなみにブレーキシューっていうのはこういうもの。
この部分についているゴム製のパーツです。これでリム(車輪の側面)を挟んで止めるっていうのが、ブレーキの仕組み。ですから使っているうちに、じわじわっとゴムが削れていきますので、ある程度使ったら交換しないといけません。
あまり使っていなくても、放置しておくとゴムが硬化してしまいます。そうするとシューじゃなくて、リムが削れてしまいますので、やっぱり交換しなきゃダメ。
雨の日とかにしっかりブレーキを使うと、1日でシューが削れちゃったりしますので、「最近変えたばっかりだから」とかじゃなくて、コマメにチェックしていただきたい部分です。
MTBならブレーキパッドにご注意を
で、先日はMTBの大会だったわけです。
MTBはディスクブレーキが多くなってきました。ディスクブレーキの場合は、ブレーキパッドって呼びまして、金属と摩材(樹脂など)を組み合わせたものでできています。カタチもシューとはちょっと違う。こんな感じです。
自転車に取り付ける部分も違って、ここのところについています。
何がいいたいかといいますと、ブレーキパッドは外からは見えにくい! 見えにくいから、「減ってきたな」とか「変えなきゃ」って気持ちになりにくいようです。
当日、ブレーキが減って、摩材が摩耗しきってしまったうえに、金属パーツも削れて穴が開いちゃってるなんてケースもありました。
こうなると、止まらなくて危ないし、ほかの部品が壊れてしまうかもしれません。ホントに危険! ってこと。だからしっかり事前にブレーキパッドの状態をチェックしてほしいのです。
今回のMTB大会、ずっと雨の予報が出ていました。ですから「雨だ」と思って動いておられたはずです。その場合は、「いつもよりもブレーキが減るな」と判断して、事前にパッドを変えるなど、できる範囲の準備をしていただきたいのです。
まぁ悪天候じゃなくても、「最近ブレーキが効きにくいな」とか、「ちょっとブレーキに違和感が」って思ったら、そうでなくても「あんまりシューやパッド変えてないな」って場合はいつものお店に持って行って相談してください。
イベントの前は車体の整備を忘れずに
事前車検が必要なイベントも増えていますが、車検があってもなくても! イベントに出る前には、しっかり整備や準備をしていただきたいって思うのです。
ご自分でできる方はご自分で、そうじゃない方はお店で。
安全・快適・楽しく走るためには、愛車がしっかり整備されているって必要最低限。しっかり整備してからイベントにのぞんでくださいね。