自転車のブレーキをかけたとき…
キキーッと甲高い、耳障りな音。しませんか? 「する」って方は、ぜひ自転車店へ!
ブレーキ異音の原因は?
ブレーキ異音は、多くの場合ブレーキの状態がよくないのが原因です。
自転車はざっくり「ディスクブレーキ」と「リムブレーキ」があります…
まぁ他にもたくさんありますが、今回は「リムブレーキ」のお話をします。
スポーツ自転車だとディスクブレーキでないものほとんど全部、シティサイクル(ママチャリ)だと前ブレーキがそれにあたることが多いです
自転車の「リムブレーキ」は回っているホイール(車輪)を、ゴム製のブレーキシューで挟み込むことで威力を殺して止めています。
このブレーキから異音がする
原因は複数考えられますが、多い原因はこんな感じでしょうか?
- ブレーキのズレ
- ブレーキシューの摩耗
- ブレーキシューの硬化
ひとつずつご説明します
1.ブレーキのズレ
単純にブレーキ本体がズレている場合があります。
この場合は、ブレーキのズレを修正すればOK。工賃のみで直る可能性が高いです。
2.ブレーキシューの摩耗
ブレーキシューはゴム製ですので、使っていると削れていき、最終的にはなくなってしまいます。
ゴムが減ったり、なくなったりしてしまうと、当然ですが摩擦時に異音が…
さらに自転車を止めるパワーも著しく落ちますので、全然止まらなくなってしまいます。
実際に「ブレーキシューがなくなっている」自転車もチラホラ… 見かけちゃうんですよね、これが。
こうなるとブレーキシューの交換しかありません。
ブレーキがない状態で長く乗っていると、ホイール自体が削れちゃっているかも!?
こうなると、ブレーキだけの問題じゃない。ホイールも交換です…
重症化する前に、早めの交換をおススメします。
片減りの可能性も…
ブレーキシュー全体が減っているのではなく、どこかの部分だけが減っている(片減り)していることもあります。
シューがおかしな形に摩耗していると、ホイールとの接触がうまくいかなくなって、やっぱり異音の原因に!
ある程度までならブレーキシューの加工で解決できますが、減りが激しいとやっぱりシューの交換です。
3.ブレーキシューの硬化
摩耗で減っていなくても、ゴムが硬化しちゃっていることもあります。
というか、このパターンが一番多いかもしれません。
「しばらく乗っていない」「あんまり乗っていない」場合でも、年月によってゴムは容赦なく硬化します。
最初は弾力があったゴムパーツが石のように硬くなり、「ホイールを挟み込んで止める」のではなく、「石でホイールを削って止める」状態になってしまうのです。
こうなると当然ですが、異音もしますし、ブレーキ性能も落ちてしまいます。
こちらもやっぱり、ブレーキシューの交換っていう案件です。
石みたいに硬いゴムでホイールを削りますので、放置しているとホイールがダメになってしまう可能性も。だからやっぱり早く対応を!
ブレーキの異音を放置するとどうなる?
ブレーキ異音を放置すると、こんな大問題が
- ブレーキが効かない!
- 放置によって重症化、周囲にも悪影響が
- 危険な運転がクセになっちゃう?
自転車の不具合は、放置していても改善はしません。むしろどんどん悪くなっちゃう。
だから早めに点検・メンテ・修理をおススメします。
1.ブレーキが効かない!
異音がしている状態だと、単純にブレーキの効きが悪いことが多いです。
いざという時に、的確にストップできるように!
早いうちに調整・修理してください。
2.放置によって重症化、周囲にも悪影響が
先にも書きましたが、自転車の不具合は放置しておいても良くはなりません。
むしろ悪くなる一方。
ブレーキシューだけでなく、ホイールやタイヤにダメージが及んでしまうケースも。
「ブレーキシュー交換」だけで済んだはずが、ホイール交換、タイヤ交換…
重大事案に発展してしまわないように、対策は早めに!
3.危険な運転がクセになっちゃう?
実はここが一番の問題かも!? と思う、乗りグセ。
ブレーキの異音。つまり、ブレーキをかけるたびに「キキーッ」と大きな音。
こういう自転車に乗っていると、ブレーキをかけるのが嫌になりませんか?
「うるさい」「迷惑」「恥ずかしい」… いろんなマイナス感情が沸いて、ついブレーキをできるだけかけない運転になる。そんなケース。
実はマネージャ雅も、その昔、中学時代にそんな自転車に無理やり乗っていたことがあります。ブレーキをかけるとうるさいし、夜遅いと迷惑になる。だったら?
考えて選んだのが「足で止める」というバカな手段。足でスピードを調節し、止まっているうちに。。。 靴に穴が開きました。
こんな運転は危険です。怪しいクセがついてしまう前に、修理していただきたく。
ブレーキ異音の解決策は?
自転車店で修理・メンテ
解決策は、ブレーキシュー、もしくはブレーキの交換です。
速やかに自転車店へ! よろしくお願いします。
油をさす
ときどき「異音がするんだから油をさせばいい」と考える人がいますが…
ブレーキとは、「ゴムの部品で車輪を挟んで、威力を殺して止める」構造。
油なんかさしたら、威力を殺す部分を弱めてしまいます。異音はなくなるかもしれませんが…
ブレーキも効かなくなっちゃいますから、オイルは使わないでくださいね。
自分では気づかないことも…
ブレーキの異音は、ある日突然出てくるわけでもありません。
じわっと、徐々に悪くなる。だから乗っている本人はあまり気にしていないこともあります。
特にご家族の自転車が異音を発していたら… 注意してあげるようにしてくださいね。