WAKO’Sのケミカルのお話。今回は「ラスペネ」と「メンテルーブ」に迫ります。
「ラスペネ」と「メンテルーブ」ってどう違う?
ラスペネは「浸透潤滑剤」、メンテルーブは「多目的潤滑剤」。
どちらにも、「潤滑」「防錆」「水置換」って書いてある。ってなると、一緒やん! って思いません? でも2つあるってことは違うもの。
わからないって方も多いと思います。
ラスペネとメンテルブがどう違うか? ご説明します!
どっちも潤滑剤ですが…
「ラスペネ」も「メンテルーブ」も基本的には潤滑剤。つまり「油」です。
ですから、使う箇所は駆動する部分。自転車でいうと、ギアやケーブル、ベアリングなどに使うという感じでしょうか。
実は、どっちを使っちゃダメ! ってことはありません。
ですから、どちらでも間違いじゃないんです。
じゃ、なぜ2種類あるのか? っていいますと、得意・不得意が違うから。
要するに、「よりピッタリですばらしい」「そうでもない」の区別があるので、どちらかっていうとコッチがいい! って使い方があるってことです。
「ラスペネ」と「メンテルーブ」の特徴・特性は?
ラスペネ
ラスペネは「浸透潤滑剤」の名の通り、浸透に優れた商品。
いい感じに奥のほうまで入り込んでいってくれるってことですね。
メンテルーブも浸透しないわけじゃないですが、ラスペネのほうがより浸透してくれます。
メンテルーブ
メンテルブは「多目的潤滑剤」。ラスペネとグリスの中間的な性質を持った潤滑剤です。
どういうことかといいますと、患部に長くとどまってくれますし、強い圧力を受けても十分潤滑してくれるってこと。
チカラが加わるようなところにはメンテルブを使うのがいいんです。
じゃ、全部メンテルーブでいいの?
って意見が出てくると思います。
実は、潤滑剤としての性能はラスペネのほうが上なのです。
というのも、長くとどまる成分や、圧力を受けても動くための成分は潤滑剤としては余計なもの。
何も入っていなくてサラサラしているほうが、純粋に潤滑剤として考えるとプラスだってことです。
でもラスペネはサラサラしちゃっているので、長くその場所にとどまってはくれません。ですから効果が短い。
つまり、すごくコマメにメンテする必要があります。
メンテルーブのデメリットは?
潤滑剤としての性能以外にも、メンテルブのデメリットが!
メンテルブは長くとどまってくれるのがメリットです。ですが、裏返せばそれがデメリットになっちゃう。
油がずっとついているってことは、それだけ周囲の汚れをくっつけやすいってことでもあります。
またチカラが加わると黒くなる成分が含まれているため、放置しておくと自転車が汚れて見た目が悪くなりがち。
せっかくの愛車が真っ黒って悲しいですから、しっかりクリーニングする必要が出てきます。
で、結局どっちがいいの?
性能を求める方、コマメにメンテできる方はラスペネ
手軽にときどきメンテしようって方はメンテルブ
そんな感じで選んでいただけるといいかと。
メンテルブを使う場合は、クリーニングをしっかり目にしてください
クリーニングやメンテの基本は?
ケミカルのオススメは?