自転車店からの主張!
ってお話。
コンポを変えても速くなりません
よく、こんなお話をお聞きします
って。
でも…… 正直なところ、あんまり意味無いです。
速く走りたいなら、コンポの載せ替えではなく、タイヤとかホイールを変えるのが効果的。
コンポって何???
詳しくご説明する前に、まずはコンポって何か?って話。
【コンポとは?】
コンポーネントのこと。自転車を構成する複数の部品をまとめたものです。ブレーキ関連とか、変速機周りとか、そういう部品をまとめて呼ぶ感じ。コンポを作っているメーカーは、大きくSHIMANO、カンパニョーロ、SRAMといったところです。まぁ、今回はこんなところで。
コンポには高いのと安いのがある
で、各社のコンポにはグレードといって、高いのと安いのがあります。
SHIMANOのロードバイク用コンポだと上から…
- DURA-ACE(デュラエース)
- ULTEGRA(アルテグラ)
- 105(イチマルゴ)
- TIAGRA(ティアグラ)
- SORA(ソラ)
- Claris(クラリス)…
という順番。当然上位のほうが性能も価格も高いです。
グレードによってどうちがう?
2018年5月8日現在だと、105から上が11速、ティアグラが10速、SORAは9速、Clarisは8速と、変速の段数が違います。
自転車を選ぶときには、「どのコンポ使ってるの?」っていうのも、ひとつの選択理由になります。
が! とくに初めてのロードバイクなら、「コンポがどれか」って小さい問題! だと思っていたりしますので、侍サイクルではこんなふうにいいます。
コンポの載せ替えって意味ない!?
スポーツ自転車に乗っているとこんなお話が出てきます。
って。MTBの方でも当然ありますが、どっちかというとロードバイク乗りさんに多いんじゃないでしょうか?
みたいな感じ。
コンポってそのモノのお値段も高いですし、作業も多いので、自転車店としては工賃が稼げていいお話。
だから推奨するお店も多いのかもしれませんが… 侍サイクルではあんまりオススメしていません。
だって、あんまり意味がないから。
いやいや、上位グレードへの載せ替えは悪いことではありませんよ。メリットだって当然! たくさんあります。
でも「速くなりたい」「ラクに走りたい」なんて、走行性能という点で希望を満たそうとして、コンポの変更を考えていらっしゃるなら、それってほとんど意味ない! のです。だから、あまりオススメしません。
コンポを変えるとどういいの?
当然出てきますよね? こういう疑問
ざっくりいうとこんな感じです
- 性能が上がる
- 耐久性が上がる
- ストレスが減る
- 走る時にちょうどいいギアがみつかる
- 軽くなる
- メンテナンス性が高くなる
- カッコイイ
- 手に入りやすくなる
ひとつずつご紹介します。
性能が上がる
少なくともある程度は性能に差があります。
とくに下位グレードと中位グレードでは、性能差を実感する人も多いようです。
とくにいわれるのがブレーキ。ある程度のグレード以上になると「よく止まる」といいますし、実際にわかるようです。
耐久性が上がる
上位のコンポほど耐久性が高いです。
要は長持ちするっていうこと。
たくさん走ると、コンポも劣化します。ある程度で買い替えが発生します。下位グレードほど耐久性が低いので、早く壊れてしまい、買い替えのタイミングが来てしまう。
あんまり走らない人なら、下位グレードでもいいですが、「年間2万km走るよ!」とか、「ガンガン坂を攻めるんだ!」って方は、上位グレードにするほうが、結果的に安くすみます。
ストレスが減る
とくにSHIMANOの場合、上位ほどスムーズに、なめらかに動くことをモットーとしています。
ので、何かする時にスッとできる。変速も重くなく、さっと変わりますし。ブレーキも軽く握ってもちゃんと効くみたいな。
イチイチ余計な労力を使わなくてもいいので、長い距離を乗っていると、差が出てくるかもしれません。
走る時にちょうどいいギアがみつかる
上位になると変速の段数が増えていきます。ってことは、欲しいギアが選べるってことです。
変速の段数が少ないと、坂を登るときなど、軽すぎるギアと、重すぎるギアしかなくて、「あー、もう!」と思ったりします。そんなとき、もっと多段変速なら、ちょうどいい感じのギアが存在するかもしれません。
軽くなる
コンポ自体の重さは、上位グレードほど軽くなります。自転車は重さも超! 大事。「1gでも軽くしたい」って人も多いので、その点ではとっても意味があります。
とくにヒルクライムとかなら、軽さを追求したいもの。だったら、上位に変えるのもアリですよね。
メンテナンス性が高くなる
上位グレードのコンポほどメンテナンス性が高くなります。つまり、日頃のお手入れがしやすいってこと。
そして上位ほど、小さなパーツも販売していますので、「調子悪い」とか、「壊れた」ってなったときに、全部買い換えるんじゃなくて、小さな部品の交換ですむ可能性が高くなります。
カッコイイ
コンポにはそれぞれグレードの名前が書いてありますし、色も違ったりします。
つまりパッと見ればどのコンポかわかるってことです。そしたら… なんかいいもののほうがカッコイイみたいの、あるじゃないですか。そこはもう否定しません!
カッコイイのは誰がなんと言おうと正義なのです! 所有欲や満足度という点で、上位グレードをとおっしゃるなら、それはもうおおいにオススメ!
手に入りやすくなる
ちょっと話はズレるのかもしれませんが…
古い自転車には、古いコンポが付いています。もう廃番になっていたりしますので、いろんなパーツが手に入りにくくなっていきます。
もう売ってないとか、コンポによって使えるホイールが違ったりとかってことですね。
ですから、古い自転車に乗り続ける場合には、コンポの載せ替えが必要になることもあります。
まとめ
ってことで、必要性をよく考えてコンポを選んだり、載せ換えしたりしましょう!
コンポを上位に載せ替えると、いろいろとステキなメリットがあります。
しかし… 基本的にはコンポは走りに直結しませんので、走行性能の改善を考えてコンポをどうこう… と考えているなら、意味がない!
その場合は、タイヤとかホイールを変えましょう!