自転車に乗っていて「困った」といえば、パンクです。
せっかく楽しく走っているのにパンク… 自分で直せるにしても、そうでもないにしても、嬉しいものじゃありません。
パンクを完璧に防ぐことはできませんが、ちょっとした工夫である程度は減らせます。
カンタンにできるものから、ちょっと大掛かりなものまで。パンクを防ぐコツや方法をご紹介します。
パンク防止対策
パンクを未然に防ぐために、気をつけたいポイントはこの7個。
- 空気を適正に入れる
- あまり路肩を走りすぎない
- キラッと光るところは避ける
- 雨や雪の後は注意
- 段差を越えるときは慎重に
- 減ったタイヤは新しいものに
- パンクしにくいタイヤに変える
1つずつ解説していきます。
空気を適正に入れる
一番のコツはこれ!
スポーツ自転車の場合は「空気圧管理」をしっかり。
空気が入っていないとパンクリスクが増えます。タイヤによって、適正空気圧が決まっていますので、合わせてしっかり空気を入れてください。タイミングは週1回、もしくは乗るたびくらいでしょうか?
空気圧ケージがついている空気入れを使って、しっかり管理してください。
シティサイクル(ママチャリ)の場合は、空気圧はあまりわかりませんので、「しっかり入れる」を心がけてください。
目安は2週間に1回くらい。それよりも頻度が低い場合は、空気が足りないかも!?
よくタイヤを押してみて
なんて判断している人がいます。
これも間違いじゃないんですが、最近は「パンクしにくいタイヤ」としてものすごく分厚くて、硬いタイヤが採用されている場合もあります。
この手のタイヤって、指で押してもわからないんです。ですから、感触に頼らずコマメに! がコツ。
お家に空気入れがない場合は、1つ買うのも手ですよ。
あまり路肩を走りすぎない
路肩にはゴミなどが溜まっていることが多いです。
道路に降った雨は路肩に流れていきますよね? その過程で道路上のゴミを流して路肩に溜めてしまうんです。
だから、パンクの原因となる危険物は路肩に多い! ことになります。
自転車はつい路肩を走ってしまいますが、あまり端っこを走るとパンクの危険性が上がります。左側に寄るのは大事ですが、できれば路肩からは少し距離をとって走りましょう。
キラッと光るところは避ける
道路や歩道がなぜかキラッと光っている。
キラキラ光る素材でできた道… というわけでないなら、高確率で異物が光っています。
多いのはガラスの破片。クルマのガラスや瓶などが割れてガラス片が散っている可能性があります。
その上を走ると、当然ですがパンクの危険がぐぐぐっとアップします。キラッと光っているところは避けてください。
雨や雪の後は注意
雨や雪でタイヤが濡れると、異物をくっつけやすくなります。異物がくっつくとパンク率が上がる! だから注意です。
雨や雪解けの水は路上や空気中のゴミを集めて流してしまうってことも問題。ですから、水が流れているところにはゴミが多い! という傾向もあります。
さらに水たまりの中や水たまりが乾いた跡にもゴミが!
雨や雪の後は気をつけなければいけない危険ゾーンが増えます。だから「注意」なんです…
段差を越えるときは慎重に
パンクは道路上の異物がタイヤに刺さることで起こります。
が! そうじゃない理由もあります。特に多いのは、段差を超える時にパンクしちゃうってもの。
だから段差を超える時は「抜重」を心がけます。
抜重とは?
段差などを越える時、重心を移動させるテクニックのこと
段差を乗り越えるときにはどうしてもタイヤが変形します。そうするとパンクしやすくなる。
だからそうならないために、上手に重心を移動させようってこと。自然にやってる人も多いと思います
- まずはスピードを少し落とす
- フロント(前)タイヤが段差を越えるタイミングでハンドルにかかる体重を抜く
- リヤ(後)タイヤが段差に入ったら、少しサドルからお尻を浮かせる
タイヤにかかる体重を、段差を越える瞬間だけ減らすように上手に体重移動するのがコツ。
ただ、これをあんまり気にしすぎると転倒の原因になりかねませんので、そういう心がけをするってくらいで、よろしくお願いします。
減ったタイヤは新しいものに
使っていくと、タイヤも減っていきます。
ある程度減ってしまったタイヤはパンクの原因のひとつ。時には交換も大事です。
パンク修理の時に
ってお伝えした時は、ホントにタイヤが減ってます。交換したほうが、パンクの危険性が下がります。
って気持ちもわかりますが、そんな場合は交換をオススメします。
パンクしにくいタイヤに変える
根本的解決として、耐パンク性に優れたタイヤに変えるという手もあります。
高価なことも多いですし、重たくなるというデメリットもありますが、パンクしないという点ではありがたい。
パンクに悩まされている人はご検討を。
シティサイクル(ママチャリ)にも耐パンク性能が高いタイヤがあります。一般的なタイヤよりは高価になりますが… タイヤ交換の際にでも自転車店で聞いてみてください。
SCHWALBE(シュワルベ)に「MARATHON(マラソン)」、Panaracerの「Race D Evo4」などは、耐パンク性に定評があります。
それぞれ考え方は違いますが、特性を比べつつ選んでみるのはいかがでしょうか?
タイヤ選びも大事です!
SCHWALBE「MARATHON」
Panaracer「Race D Evo 3」
まとめ
ポイントはいろいろありますが…
- 空気を入れる
- 減ったタイヤは交換する
- 走る場所は選ぶ
これを心がけてもらえれば、グッと危険性は減るはずです。
ほんの少し、注意してみてくださいね。