大丈夫じゃないときは「大丈夫」なんて言いません! ってお話。
太鼓判がほしいのかも
「これって大丈夫ですか?」「乗れますか?」というご相談を受けます。
「大丈夫です」「乗れますよ」って言ってほしいのかな? 太鼓判を押してほしいんじゃないか? とは思いますが、大丈夫じゃないときは言えませんし、言いません。
安全じゃないから…
シティサイクル(ママチャリ)で
たとえば、シティサイクル。タイヤがずいぶん摩耗していて、そろそろ交換したほうがいい。そうお伝えしても、もちろんタイヤ交換しない方もいます。
「大丈夫ですか?」「まだ乗れますか?」って聞かれるんです。でも… 現状ではよくなくて、そろそろキケンだから交換を提案しているのですから、「大丈夫」って言うことはありません。
放置していた自転車を
同じような話ですが、ずっと放置していた自転車「乗れるようにしたいです」と持ってこられたとします。修理した方がいい場所、交換したほうがいい部品をリストアップしてお見積りを出します。全部対応された場合、「大丈夫」「乗れます」になるはず。
でも一部しか実施されなかった場合は「大丈夫」でも、「乗れます」にもなりません。必要じゃない提案はしていないつもりなので、そこはやっぱり全部対応してほしい。そう思います。
「儲けたいから」と必要のない修理を提案してくる自転車店なんかありません! と言い切ることはできません。他の自転車店がどうかは知らないので。でも侍サイクルが交流している範囲では、そんな自転車店はありません。必要だからこそ提案しているので、対応しないってことは「大丈夫じゃない」ってことです。
サイズが違う場合は
サイズが大きい(小さい)けど大丈夫ですか? そんな話もあります。「ムリして乗る」と楽しくないし、疲れるし、キケンです。ですから、やっぱり「大丈夫じゃない」としか言えません。
「でも乗るんだ!」と言われたら、それは止められませんが… 「大丈夫」とは言えないです。
品質に感心できない場合も
「あの商品は信頼性に疑問がある」とか、「品質が悪い」「不具合が多い」商品もあります。侍サイクルではあまりに気になる商品は、取り扱いから外して売らないようにしています。でもその商品にも指名買いが入ることがあります。
そういう場合、言います。正直に。「あんまりモノがよくないので売りません」って。でも「大丈夫なんでしょう?」と聞かれます。ありますってか、少なくはありません。でも不具合が多いから、商品の信頼性が低いから売らないんです。絶対に「大丈夫」じゃない。大丈夫じゃないと思うから売らないんですから、そこは「大丈夫」なんて言うわけありません。
まとめ
かたくなじゃないか? そう思われるかもしれません。でも安全に直結する部分については妥協したくありませんし、それを曲げて「大丈夫」って言うのもおかしい。ですから、これからも断固として「大丈夫じゃない」と言い続けます。
そして、とくに多いのがタイヤとブレーキシューの交換を拒否されるケース。道と接触しているタイヤと、止まるのに使われるブレーキは、当たり前ですが安全に直結する部分でもあります。ここだけはホントに直してほしい。心からそう思います