自転車選びの大事な要素
ぐるんと曲がったドロップハンドルにするか? しないか?
あのハンドル
憧れる人・気に入る人も多いですが
苦手な人・不要と思う人も多く…
最近「どういいんですか?」とか、「何のためにあるんですか?」と聞かれることもあるので、ドロップハンドルのメリット/デメリットをご紹介
ドロップハンドルのメリットは?
ドロップハンドルのメリットはもちろんたくさん
とくに「速く」「長く」「遠くまで」行きたい方にはオススメ
- いろんな持ち方ができる
- 前傾姿勢が合理的
- 登り・下りで安定する
- 見た目がカッコいい
いろんな持ち方ができる
ドロップハンドル最大の特徴は、あのくるりと丸まった形状
人間の手の構造的に、真っ直ぐなハンドルに比べて無理なく、無駄なく持つことができますので、長時間ライドでも疲れにくい
さらに、あちこち持って、いろんな握り方ができます
長時間自転車に乗るときって、「同じ体勢は疲れるなぁ」なんて思うんです。そんな時「違う持ち方」ができれば、ほんの少しですが「違う体勢」にすることができます
この「ほんの少し」がかなり重要
身体への負担を分散でき、疲れが少なく、(少しばかり)快適に、自転車に乗ることができるんです
前傾姿勢が合理的
ドロップハンドルを使うと、身体は前傾姿勢になります
体勢がしんどいし、疲れるし… なんてデメリットもありますが
前傾姿勢を取ることで、空気抵抗が減りますし、風の影響も受けにくくなります。さらに重心が下って安定する
つまり「ラクに、速く走れる」ってことです
「めちゃめちゃスピードを出したい」と思った時は体重を前に移動させることでより速く走れるなんてメリットも
まぁこれは危ないので、レースの時くらいにした方がいいかもしれませんが
登り・下りで安定する
これはちょっと上級者向けのメリットかもしれませんが
登り坂では、重心を前に移動したほうがよりパワフルに登れます
下り坂では、姿勢を低くしたほうが安定します
なんて言われます
実際の上り下りで前傾姿勢や低姿勢を心がけたり、その利点を意識するのは難しいかもしれませんが… でもやっぱり大事なメリットですよね
見た目がカッコいい
とにかく「見た目がカッコいい」
これも大事な、ものすごーく大事なメリットのひとつ
カッコいいから乗りたい!
レーシーな雰囲気に憧れちゃう
そう思ったら「人生で1度」くらいは
ドロップハンドルにチャレンジしてみるのもいいかもですよ
逆にドロップハンドルのデメリットは?
もちろんドロップハンドルにはデメリットもあります
「気にならない」「慣れれば平気」という方も多いので
メリットと、デメリットを考えて選んでください
- 慣れるのに時間がかかる
- 負担のかかる体勢になる
- 街乗りに不向き
- 荷物が積みにくくなる
慣れるのに時間がかかる
あのくるりとした独特の形状
慣れるまで難しい…
乗るのが怖い
そんな声も、そう、「慣れるのに(比較的)時間がかかる」のです
長年乗ってきたシティサイクル(ママチャリ)と似ている真っ直ぐなフラットハンドルであれば大丈夫という方でも、ドロップハンドルはちょっと… みたいな
初心者さんは「自転車のコントロールが難しい」とか、「慣れない姿勢でふらふらしちゃう」なんてお声も
もちろん「慣れれば大丈夫」ではありますが
これは慣れるのが難しいかも
自分には向いていないのでは?
そう思うなら、あえてドロップハンドルはやめるのもアリかもしれません
負担のかかる体勢になる
「速く」「長く」「遠くまで」走るのに前傾姿勢は合理的ではありますが
身体に負担が大きいのも事実
- 背中
- 首
- 腰
- 手首
痛くなっちゃうなんてお話も
身体を起こした、あまり前傾でない姿勢を「アップライト」なんていいますが
短時間、ふわっと自転車に乗るならアップライトの方がラク
それと逆行する前傾姿勢は長時間の乗車に適してはいます。が、やはり慣れるまではしんどいんですよね
しっかり体幹を鍛えて前傾姿勢OKになるか、アップライトを求めるか? どちらを選ぶかによってドロップハンドルオススメ度が変わりそうです
街乗りに不向き
ドロップハンドルは、主にスポーツや競技向けに生まれたもの
だから、のんびり「街乗り」のことはあまり考えられていません
- 姿勢がしんどい
- 視界が狭くなりがち
- 慣れないと難しい
全般的に「街乗り」はちょっと苦手です
とくに「視界が狭くなりがち」なのは、人によってはかなりの大問題
人もクルマも多い街なかを走るには、不向きなのかもしれませんね
荷物が積みにくくなる
ドロップハンドルは独特の形状なので
ハンドルの前にカゴやバッグをつけるのはむずかしい
自転車の種類にもよりますが、全般的にドロップハンドルが採用されている自転車は
荷物を積むのが苦手なケースが多いです
もちろん「旅自転車」として作られているモデルにもドロップハンドル採用自転車が多いので、例外はたくさんあります
が、カゴのある自転車を気軽に乗り回したい!
そんな方には、ドロップハンドル以外をオススメします