最近増えてきた。電動アシスト自転車。
彦根は割と平坦なので、「要らない」という人もいますが、あるとやっぱり便利です。
ですが、「使い続ける」ことを考えると注意していただきたいというか、気にしていただきたいことがあります。
電動アシスト自転車は「家電」に近い
電動アシスト自転車は、「家電」に近い部分があります。
自転車的な故障、つまりパンクだったり、タイヤが悪くなったりというトラブルなら、相変わらず自転車店が修理する部分です。
しかし電気的な部分の故障は、自転車店ではできません。メーカに送って修理することになります。
またバッテリーや充電器も、メーカが製造・販売するものです。独自規格が多く、基本的にはメーカから買うしかありません。
部品供給がなくなったらアウト
要するに、メーカからの部品供給がなくなったらアウトです。
電気的な故障はもう修理できませんし、バッテリーや充電器も新しいものは手に入らなくなります。
故障したり、バッテリーの「もち」が悪くなったら廃車にせざるを得なくなってしまいます。
ここがまず注意点です。
最近「バッテリーが製造中止」 → もう乗れない というケースが多発しています。が、どうしようもありません。
一応、説明書などには書いてると思われますが… ここはご理解ください。
何年くらいで使えなくなるの?
電化製品の部品保持は、法律で「製造終了後7年」と決まっています。
しかし、電動アシスト自転車についてはその決まりがありません。
つまり「メーカの良心頼み」ってことです。
大手の日本メーカはある程度は保持してくれるところが多いようですが、そうじゃない会社のものは不明です。
ついでにいうと「撤退」「倒産」などがあると、保持期間とか関係なくなりますので、明日急になくなる可能性もあります。
「そんなに乗らない」って言うけれど
よく「そんなに乗らないよ」というお話も聞きます。
が、彦根だからか、全国的になのか? 自転車の使用年数は長いです。シティサイクル(ママチャリ)でも、10~20年乗っている方も多いですし、電動アシスト自転車は高価なので余計に。
なんて声もあります。
結構長期にわたって乗り続けることが多い、電動アシスト車。
御本人はそんなに乗らなくても、家族や親族が使われたり、中古で売買されたりすることも多いです。そう考えると、ある程度以上の長期利用を想定しておくことをオススメします。
バッテリーの耐用年数
電動アシスト自転車のバッテリー。年々耐久性も、容量もアップしています。
なんて説明を聞くこともあります。
これは正しいというか、メーカの見解として正当な数字ではあります。でも、実際に使っていくと、この数字とはほど遠い期間でバッテリーのもちなどが悪くなることも多いです。
正しくない使用方法とは?
たとえば「正しくない使用方法」というのはこんな感じ?
- 高温・低温状態での使用・保存
- 風雨にさらす、濡らす
- 湿度が高いところで使う
- 落下等、衝撃を与える
- 説明書通りの充電方法を取らない
- 過充電・過放電
- 充電タイミングが良くない
- 充電しない期間が長期間ある
詳しくは、説明書をよくお読みください! ではありますが、とくにシティサイクルの電動アシストの場合、「正しい使用方法」を守っている人って、すごく少ないと思われます。外駐輪していると絶対アウトですし。
そうなると、最大限の耐久性を発揮するのは無理ということになります。
長く使いたいなら?
バッテリーをできるだけ長く使いたいなら、「説明書をよく読んで、その通りに使ってください」一択です。
それが一番長持ちさせる方法。ご使用中の方は、ぜひ説明書、とくに「使用上の注意」部分の再読を。
スポーツ自転車タイプ(e-bike:イーバイク)の場合は?
「e-bike」の場合はどうか? といいますと…
本来は「電動アシスト自転車」全般のことなのですが、一般にはスポーツ自転車タイプの電動アシスト自転車を指す言葉。
ファンライドを楽しむもの~本格スポーツに使う、電動アシスト自転車をいうようです。
明言、明文化はされていませんが… 「スポーツ自転車のポテンシャルを発揮するなら、車体は相当長く見積もっても、10年は乗らないでしょう」という見解のよう。
ですから「ある程度乗ったら買い替えだから、バッテリの買い替えや部品の保持など、あんまり関係なくない?」 という感じです。
まだ「e-bike」といいはじめてから日が浅いですが、数年後にどうなっているか? 誰にもわからないような気がします。
電動アシスト自転車を長く使いたいならどうする?
できるだけ長く使いたいなら、この辺りにご注意を。
- 大手メーカのものを選ぶ
- 激安は避ける
- 中古自転車には要注意
- 説明書をよく読んで使う
- メンテナンスもそれなりに
- 諦めも肝心… かも
1. 大手メーカのものを選ぶ
安心感でも、性能でも、やっぱり大手メーカをオススメします。
修理や部品の供給体制もしっかりしていますし、問い合わせ窓口や説明書などユーザビリティも充実。これってやっぱり安心です。
倒産や撤退の可能性も(少しは)低いですし、サンヨーの電動アシスト車の互換パーツをPanasonicが出しているなど、何か合った場合も救済策が準備されやすいと思います。
2. 激安は避ける
上と同じような話ですが、激安品はメーカの体制が整っていない場合が多いように思います。
また「使い捨て」を想定しているのか、そもそも修理ができなかったり、修理できる範囲が狭かったりということも少なくないようです。
自転車本体の性能もそれなりですし、時に錆びやすかったり、耐久性が低かったりということもあります。
安全、快適に長く乗ることを考えると、激安品は避けたほうがいいと思います。同じく通販も…
3. 中古自転車には要注意
お値段が高いものなので、中古で買われる方も多いようです。
が、買われたのは最近でも、自転車自体が古いなどでもう部品が手に入らないことも…
買った日には動いていても、すぐ壊れるケースもあります。
全体に「割が合わない」と思われる話を多く聞きますので、中古についてはより要注意です。
4. 説明書をよく読んで使う
上にも書きましたが、「説明書はよく読んで」。
これは何でも同じですが、電化製品ですからよりよく読んで、正しくお使いください。
5. メンテナンスもそれなりに
シティサイクルをメンテしない方も多いですが、定期的なメンテナンスは大事。
買ったお店にたまに持ち込んで、メンテしてもらうようにしてください。
電気部分も、自転車部分も、長持ちのコツはメンテです。
6. 諦めも肝心… かも
そうはいっても、使っていれば悪くなってしまうもの。
そもそも、今どきの自転車も家電も「10年使う」なんてこと想定していません。
電動アシスト自転車は高価なので、勿体無い! というのは重々理解しますが… でもある程度は諦めも必要だと思います。
「直して使う」時代じゃ、なくなっている部分もありますしね…
買うのはちょっと… という方は、レンタルなんて手もあるみたい。
都会だけなので、滋賀は範囲外。
侍サイクルでも、「子供乗せ電動アシスト自転車」のレンタルにチャレンジしたいなぁという気もあります。