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2018.05.20 SDA王滝 クロスマウンテンバイク42km

セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝
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セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝

2018年5月20日(日)に行われた、セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝 クロスマウンテンバイク42kmの部に参加してきました。

SDA王滝2018春 ゼッケン

一昨年の春の同大会では、42km走りきれたものの時間制限内にゴールすることができず、昨年の秋は台風により中止。

ということでリベンジを目指して、侍サイクルのお客様お二方と一緒に行ってきました。もちろん最優先の目標は『無事に帰宅する』ですが。

前日に長野県木曽郡王滝村入り

前日受付のために、19日(土)に長野県木曽郡王滝村に入りました。

1週間前までは雨予報でしたが、土日ともによく晴れてくれました。悪天候の中のMTBもそれはそれで面白いのですが、やはり好条件の中で走りたかったので、これはありがたい。

心配なのは、前日になってコース変更が発表されたこと。以前から、ケガが続出すると言われているトンネルが序盤ではなく、下りのあとに通ることになりました。

SDA王滝2018春 前日イベント

ブリーフィングでも「注意してください」と言っておられましたが、「これは危ないな、事故が起きなければいいけど…」と思い、ずっと意識していました。残念ながら、この予感が正しかったことがのちに証明されてしまいました…

SDA王滝2018春 山々

美しい御嶽山を眺め、ブリーフィングなどに参加して気分を盛り上げ、早めに宿に戻り準備をし、22時ごろには就寝し、起きたのは朝3時30分頃。宿が用意をしてくださったおにぎりを食べ、出発したのが4時頃です。

当日は寒さとの戦い!?

SDA王滝2018春 GARMIN

外に出ると、寒い!どうやら気温は0度前後のよう。震えながら松原スポーツ公園から42kmスタート地点の滝越まで11kmを自走。一昨年も思ったのですが、この11kmも結構アップダウンが連続した上り基調の道なので、正直これだけで若干疲れてしまいました。

スタート位置はシード選手以外、並んだ順になりますので、かなりはやく到着してしまい、かなり前方に位置することができました。しかし、スタート時間までの間が長く、11kmのサイクリングで温まった体も完全に冷えてしまい、これが今回のミスの一つでした。

7時30分にスタートし、しばらくはパレード走行でしたが、徐々に後ろから追い抜かれていきます。

SDA王滝2018春 王滝

思っているほど自分のペースが上がらず、登り区間に差し掛かった直後に両太ももに痛みが。我慢してしばらく走るものの、耐えきれず自転車から降りました。筋肉がこわばって、攣ったような感じに。筋肉を伸ばそうとしゃがみこんだら今度は痛みで立ち上がれない。見知らぬ参加者の方が「大丈夫?」と声をかけてくださったのですが、苦笑いしながら「両足が攣ってしまったので、立ち上がれません」と応えるのがやっと。本当のところ、開始早々こんな状態では完走は難しいかなと、半分諦めていました。

とりあえず筋肉の攣りに効果があると評判の「Meitan・2RUN」を飲み、痛みが治まるまでしばらく休憩してから再スタート。

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大変だけど楽しい!?

およそ20kmくらいまで岩がゴロゴロ転がる道をひたすら登り続けます。ときには休憩しつつ、ときには自転車を押しつつ、ひたすらに。最初は絶景に心奪われ、写真を撮る余裕もありましたが、段々とそんな余裕もなくなってきます。

SDA王滝2018春 車体

「なんで参加してるんだろう。なんでこんな痛い目しなきゃならないんだ」と後悔と弱音しか出てきません。美しい御嶽山の姿に癒やされても、そんなものは痛みと苦しさの前ではものの数分で消し飛びます。そして、辛さもあるラインを超えると、何も感じなくなり、泣き言も出ず、ただ無心で上に昇る、前に進むことだけを考えるようになっていました。

苦難を乗り越え、ようやく下り区間に突入。フルサスバイクのおかげと、若いときの経験が少しだけあるのと、余分な体重のおかげで下り区間はそれなりに快調に走れます。

ただ、一昨年のときよりも恐怖を感じたため、速度は控えめでした。この恐怖感の原因は老化による反射神経の遅さと練習不足なんでしょうね。あとタイヤの空気圧の設定ミス。一昨年参加したときにパンクに泣かされたので、つい空気圧を高めにしてしまった。

魔のトンネルでトラブル発生!

SDA王滝2018春 愛車

そして、ついに「魔のトンネル」に到着。下りが続き、速度感がずれてきているので、ブレーキをかけてもあまり速度が落ちません。大袈裟に言うと、インターチェンジ効果みたいなものか。

あらためて、再度速度を落とし、トンネルに突入。

トンネルの内部は、道の中央がえぐれているような状況で、一瞬ヒヤッとした。その瞬間、前方から大きな声が。「落車!」「落車発生!」。すぐさま、ブレーキをかけて、停車する。どうやら、数人前のところで落車が発生した模様。地面に人が倒れている。胃がぎゅっと掴まれたような感じがして、冷や汗がどっと流れる。

動揺を抑えつつ、後続車に分かるように、私も後ろからくる人たちに向かって「落車!止まれ!」と大声で叫ぶ。

スタッフの方がすでに来られていたので、その場を任せ走り出す。先ほどのヒヤッとした感覚と、そのあと目にした事故の光景のせいで、いつまでも落ち着きません。

そんな気持ちのまま気がつけば31km地点のエイドステーションに。のこり13kmで制限時間はあと2時間。再び登りがやってくる。また地獄の苦しみが始まります。そうなると、怖さだとか不安だとかは、またあっという間に霧散してしまいました。まるで機械にでもなったよう。なにかを振り払うようにひたすらペダルを回す。回す。

会話で心癒される

でもそんななか、全然知らない参加者の方との交流に和む場面も。

登りのカーブを曲がった先にまた登りが見えたとき、思わず「まだ続くのかい」独り言を呟くと、たまたま隣を走っていた方が「ほんまになぁ…」と返事を返してくれ、笑いあった。すると少し前を走っていた別の方が「もうエエって!」といつまでも続く坂道に腹を立てて ハンドルをバンバンと叩く。その仕草に「気持わかるわぁ」と隣の方が言うので、二人で顔を見合わせてまた笑う。そんな些細なことで少しばかり気持ちがほぐされます。

SDA王滝2018春 王滝

笑うくらいの余裕が心にできると、あらためて王滝の自然のすごさに気付かされました。嬉しさも辛さも美しさも怖さも、何もかも包み込む自然。その中を走るちっぽけな自分。どこまでも続いている透き通る空。苦しいけれど、いつまでもこんな時間が続けばいいのにと一瞬思ったりしましたが、それもまた夢幻の如く。疲れすぎていたので何かの錯覚でしょう。

なんとか無事にゴール!

ゴールまでの最後の下りは、時間制限のこともアタマをよぎりましたが、それよりも無事に、そして悔いがないように走ることを心がけ、駆け下りました。自分の目標タイム4時間30分を少し上回る4時間24分。先にゴールしていた同行のお二人とも無事にゴールできたことを喜びあいました。怪我なく無事に帰る。何よりも大事なことです。

SDA王滝2018春 GOAL

ゴール後は松原スポーツ公園に戻り、出店されているお店の焼き鳥やら、美味しいものやら、プロテインやらを堪能し、お腹を満たしました。自転車を軽くキレイにしてから車に積み込み、非常に後ろ髪惹かれる思いでしたが、王滝村をあとにしました。これにて、今回の王滝村での冒険は終了です。王滝村よ、再び会う日まで!

今回の装備

自転車:MERIDA・ONE-TWENTY 7.700(2016)
タイヤ:SCHWALBE・ノビーニック27.5×2.25、EVERS・スーパーシーラント
バッグ類:TOPEAK・エアロウエッジM、APIDURA・フードポーチレギュラー
フロントライト:LIGHT&MOTION・URBAN500
リアライト:BIKEGUY・トライスターリア
サイクルコンピュータ:GARMIN・エッジ820J、REC-MOUNTS・タイプ19
グリップ:ERGON・GX1、TOGS(マルチハンドルポジションバー)、STICKY FINGERS(ブレーキレバー用グリップ)
ペダル:SHIMANO・PD-M8020
サドル:TIOGA・スパイダーアウトランド
携帯ポンプ:TOPEAK・ハイブリッドロケットMT
タイヤレバー:Magic One・マジックレバーツール
チェーンカッター:Magic One・クレバーチェーンバレル
パンク修理:Park Tool・タイヤブート、チップトップ・クイックパッチセット
ヘルメット:OGK KABUTO・フレアー
ジャージ:ロングライダース 長袖ジャージ
アンダーウェア:Millet・ドライナミックメッシュ 3/4スリーブ
補給食:井村屋・チョコレートようかん、Meitan・2RUN、Meitan・クリアプロサイクルチャージ
その他:TIPTOP・クリーンナップ(携帯ハンドクリーナー)

詳しい装備については下記もどうぞ

MTBイベントに何持ってく?
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