『弱虫ペダル』の影響力、ほんとにスゴイんです!
でもね… ってお話。
『弱虫ペダル』の影響力がスゴイ
ロードレースを描いたマンガ『弱虫ペダル』が絶好調です。
店主メカタもこのマンガが大好き。全巻揃えているだけじゃなく、アニメのDVDも買ってるし、舞台のDVDも買ってるし…
とまぁ、言うまでもなくハマってます。
ちなみに、侍サイクルにはほかにも自転車のマンガや本がいっぱいあったりします。
『弱ペ』にあこがれた自転車乗りさん激増
『弱虫ペダル』のマンガやアニメ、舞台を見て、スポーツ自転車やロードバイクに興味を持つ人が増えています。
こんな小さな侍サイクルにも「『弱虫ペダル』を読んで…」とか、「○○さんが乗ってるのと同じメーカの自転車に乗りたい」なんて方が、来てくださいます。
それ自体は、すっごーーーーくありがたいですし、スポーツ自転車の裾野が広がるのは嬉しいこと。
興味を持ってくださってありがとうございます! という感じです。
気にしすぎ? でも気になるー
でも……
少し気になることがあるのです。
それは、ロードバイクはマンガみたいには、すごくないということ。
『アオバ自転車店へようこそ!』というマンガで、作者の宮尾岳さんも描いてらっしゃいましたが、マンガみたいにラクラクで、すごいマシンやビンディングがあれば、急な坂道だってあっという間。そんなことはありません!
「回転を上げて!」なんて、カンタンにはできませんし、「ヒメ、ヒメ~♪」って歌っても、坂は登れん!
だいたい、坂を登ってる時は、ハァハァいうばっかで歌ったり、話したり、できませんから。
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ロードバイクはラクじゃないから…
高い自転車だって、いい機材だって、まぁエンジンが自分なんですから、そこはお察しくださいという感じ。
もちろん、高い機材だとラクではありますが、「ラクラク」なんてことはありません。
お尻が痛かったり、筋肉痛になったり、肩や首、腰が痛かったり、そしてやっぱり坂はツライ。そんなものです。
シティサイクル(ママチャリ)と比べると、それはもうよく進みますし、軽いですが、マンガみたいなことは、さすがにありません。
あんまり煽ると心配に…
なんか当たり前の話なんですが、大手のショップやマスコミが『弱虫ペダル』消費を煽ってしまうと、マンガのイメージだけで(ろくに説明も受けず)買ってしまう人が増えているんじゃないかと心配してしまうのです。
そんな方が、ロードバイクを買う。で、乗ってみる……
「思ったよりも楽しくない」
「疲れるだけじゃない」
そんな気持ちになってしまうんじゃないか? って。
日本中に大量の【乗ってもらえない、悲しい自転車】が増えちゃうんじゃないかと危惧しています。
楽しい自転車生活に必要なモノは?
ただでさえ、「買ってから3年後にロードバイクに乗り続けている人は50%程度」だといいます。
自転車店にいると、お会いするのは乗り続けている人が中心なので、勘違いしてしまうのですが。
自転車生活のサポーター
自転車に乗り続けるためには、自転車生活をサポートする人の存在が不可欠です。
たとえば、自転車店や、自転車に詳しい人といい関係性を築いていれば、メンテナンスやカスタムをしたり、情報を収集したり、新しい楽しみ方を提案してもらえます。サイクリング会やイベントを行うことだってできますし、場があれば仲間とも出会えます。
たとえば、一緒に楽しめる人がいれば、一緒にサイクリングやイベントに行ったり、ショップに行ったり、自転車の話をしたりできます。
『弱虫ペダル』で興味をもった方に、そんな頼りになるサポーターがいらっしゃることを願うばかり。
いいお店と出会ってください
いい自転車店と出逢ってくださいね
マンガで興味を持った人だけじゃなくて、もちろん自転車に興味をもった人みんな。
つまりは、自転車が好きな人が楽しく乗るためのサポートをする自転車店が全国にできるといいですね。
ま、侍サイクルは根がオタクなんで、マンガやゲームが好き! から自転車に興味を持つなんてお話は、ほかの店以上にすっごく嬉しいのかもしれませんが。