自転車の防犯登録。ちゃんとしてますか?
滋賀県では義務化されているのですが、されていないところもあるとか、ないとか。
お金はかかるし、盗られたって戻ってこないし、いいことない! シールもカッコ悪いから登録したくない! って人もいるんじゃないでしょうか? でも、いろんな面から、登録すたほうがいいよってお話です。
防犯登録って何??
まず、「防犯登録」っていうのは、自転車が誰のものか警察に登録するものです。
住所や氏名などと一緒に、自転車の種類や色、メーカーや車種、製造番号も一緒に登録しますので、シールが剥がされちゃっても大丈夫です。
防犯登録のポイントは?
防犯登録をすると、どういいのか? 逆に防犯登録しないとどう悪いのか? ポイントはやっぱソコですよね。
いいこと1 自分の自転車って証明できる
防犯登録がないと、「これは自分の自転車です」って証明するのがむずかしい。ですから登録しておくほうがいいのです。
夜、警官に「その自転車、誰の?」みたいに止められたとき、盗られた自転車がみつかったとき。防犯登録がないと証明できません。
ここが一番重要かも。
いいこと2 盗られても戻ってくるかも
確率は決して高くはありませんが、盗られた自転車が戻ってくることはやっぱりあります。
店主メカタも一度、盗られたシティサイクルが戻ってきました。これはやっぱり防犯登録のおかげです。
悪いこと1 メーカー保証が受けられないかも
大抵のメーカー保証書には「防犯登録番号」を記入する場所があります。この項目がちゃんと書かれていないと、補償が有効にならないそうです。
保証内容はメーカーによって違いますが、故障や破損のときに交換してくれたり、盗難時にお安く買いなおせたり。そんな補償が有効になってないのはもったいないですよね?
悪いこと2 中古売買や譲渡ができない
「もうこの自転車、いらない」って思った時、中古で売買される方もいらっしゃるかもしれません。その際、防犯登録がされていないと、買い取ってもらえないことがほとんどです。
というか、中古の売買をするには古物商の資格が必要なのですが、古物商の資格を取るときに、「防犯登録とか、保証書がないのは買い取っちゃダメ」というニュアンスで話をされるはず。
ですから、「防犯登録がないから買い取りません」っていうのは、相手を泥棒扱いしているからじゃなくて、それが必要な要件だからです。
譲渡のときも同じです。結局、その自転車は誰のものか? っていうのを証明できませんので何かとトラブルのもとになっちゃいます。
お店にとって「防犯登録」って?
さて、防犯登録は基本的に買ったお店でするものです。
しかし、書き換えや末梢、再登録もありますし、他府県の自転車店での購入、通販購入の際には近くの自転車屋さんで登録ってこともあります。
他店で買った自転車の防犯登録をするかどうか? は、お店によります。ちなみに侍サイクルは一応、承っています。
が、基本「(書類等に不備がなかった場合の)拒否」はできないはずですので、どこのお店も断れないはずなんですが。
自転車店としては…
この登録、自転車店にとって得があるのか? というと、正直全然ありません。いや、むしろ手間とか考えると完全にマイナスです。
その店で購入された自転車の防犯登録を行うのは、そのお店の義務ですし、事務作業の一環ですので、当然喜んでさせてもらいます。でも持ち込みで「防犯登録だけ」が嬉しいお店はないはずです。
だって、防犯登録の書類やシールが結構高いのに、防犯登録料は固定。事務手続きもすごく多い。
要は「めんどうなのに、儲からない」って典型だったりしますから。
じゃ、何のためにしているの?
じゃ、何のため? っていうと、登録が義務だから。加えて顧客サービスの一環でしょうか?
何が言いたいのか? っていうのは、お察しください。まぁ、要は防犯登録だけじゃなくて、これからご贔屓にってこと。
防犯登録だけで二度と来ないっていうのは、やめてほしいなぁって、自転車店の本音でした。