「スポーツ自転車がほしい」という方とお話をしていて、「えっ、そうなの?」と驚かれることがあります。そんないろいろをご紹介&ご説明。
自転車にはサイズがある
「えっ、そうなの?」の大きなひとつが、「自転車のフレーム(車体)にはサイズがある」ってこと。ご説明するたびに「えっ!?」といわれるくらいです。
シティサイクル(ママチャリ)やビーチクルーザー、折りたたみ車にはだいたいの場合、サイズはありませんが、ほとんどのスポーツ車にはサイズがあります。
ホイールのサイズじゃなくて
そういうと「ああ、26インチとか、27インチとか」なんて反応もあるのですが、そうじゃないサイズです。
ちなみにこの26インチ、27インチというのは、車輪(ホイール)の直径サイズ。
子供車だと16~20インチくらい
小径車だと14~20インチくらいが主流
シティサイクル(ママチャリ)は26、27インチが多いですが、ご年配の方向けだと20、22、24インチなんてのもあります。
スポーツ自転車は27インチに近い700Cのものが多いですが、MTBは27.5インチが主流。26インチとか、29インチなんてのもあります。
でもこの車輪の直径とは違う「サイズ」があるのです
フレーム(車体)サイズ
ここでいう「サイズ」は車輪径ではなくて、フレーム(車体)のサイズのこと。少ないと2~3サイズくらい、多いと8~9サイズくらいあります。
このサイズが合わないなら買っちゃダメっていうか、買うな! いいからやめとけ! って力強く宣言したいほど、サイズは大事です。
フレームイズが違うとこんなに違う
マネジャー雅が持っているMTBと
この写真のMTB。
車輪径も違いますし、カタチも違うのでわかりにくいのですが… 全体的な大きさも全然違うのわかっていただけるでしょうか?
上は150cm前後くらいの方向け、下のは180cm以上の方向け。対象身長がまったく違う2台のMTBってことになります。
サイズはどう決まる
サイズ選びは主に股下長で決まりますが、まぁ大体は身長で決まると考えてくださってOKです。
サイズ表記はS・M・Lなどだったり、480、500、520だったりといろいろ。多くの場合は「160~175cmの方向け」とか、「155~165cmの方向け」とか、適応身長が併記してありますし、仮になくてもお店で説明しますので、それを目安にお選びください。
サイズを間違えるとどうなる?
サイズが違うとどうなるか?
まず大きすぎる場合、最悪乗れません。乗れても全体に「遠くて疲れる」自体になります。足が届きにくいとか、ハンドルが遠くてしんどいとか。
逆に小さすぎる場合は窮屈で思うように身体が動きません。せっかくスポーティーな自転車なのに、ポテンシャルが発揮できないってこと。
たまに「小さい分にはよくないですか?」とか、「ちょっとくらいサイズが合わなくても…」といわれますが、身体に合わないユニフォーム、キツかったり、ゆるゆるだったりするシューズで競技すると考えてみたらどうでしょう? 満足なプレーができるかどうか? 楽しく身体が動かせるかどうか? そんなふうに考えてみてください
それだけじゃなくて、サイズ選びをを間違うと楽しさもガックリ減ってしまいます。だから、まず第一に「サイズが合ってる」ってところから自転車選びをはじめてください。
「ギリギリだけどまぁいいか」とか、「他にないしな…」とか妥協をすると、あまりいい結果にならないことが多いですから…
各メーカでサイズが違う
このサイズ。「私はMサイズ」とか、「僕は520mm」とかっておっしゃることも多いのですが… メーカやブランドによってサイズの考え方が異なったりもします。
あまり決めつけずに、ジオメトリや各社の身長適応表をご確認・ご相談のうえで、改めて判断してみてくださいね。
サイズに収まってもちょっと待って
ややこしいのは「160~175cm」って書いてあっても、160cmや175cmの人にはオススメじゃないってことです。
数字の端っこの方の人は「一応乗れます」程度。ですからギリギリの人は避けた方が懸命といいますか、ひとつ大きい、もしくは小さいサイズを選んでいただきたいところです。この場合なら、165cm~170cmくらいの方にはすごくおすすめですが、それより小さい、もしくは大きい人だと、前後のサイズも確認してみてください。
「Sサイズ:150~165cm」「Mサイズ:160~175cm」「Lサイズ:170~185cm」みたいに重なる部分がある展開のブランドもありますし
「Sサイズ:145~160cm」「Mサイズ:160~175cm」「Lサイズ:175~185cm」みたいに重ならない展開のブランドもあります
例えば160cmちょうどの人。下の展開だとすごく悩んでしまいそうです。その場合はショップで確認を。最適なサイズ選びを手伝ってくれるはずです