ディレーラーハンガーの曲げ直し(まげなおし)はオススメしません! というお話。
オススメできない理由は2つ
- 曲げ直しはあくまでも応急処置。解決にはなっていないから
- 曲げ直す際に折れてしまうことがあるから
詳しくは以下で
ディレーラーハンガーについて
ディレーラーハンガーとは何か? ディレーラハンガーが曲がったらどうする? については過去の記事をどうぞ。
曲げ直しをすることもありますが…
ディレーラーハンガーを曲げ直してなんとかすることもあります。
こんな工具で修正します
ディレーラーハンガーが曲がっているかどうか? は、こんな工具を使って確認することができます。同じ工具で修正も可能。
ディレーラー直付ゲージなんて名前で販売されています。
どうして「曲げ直し」=「解決」じゃないのか?
が、曲がってしまった金属を無理やり曲げ直しているのですから、金属疲労が溜まって、次はもっと曲がりやすくなります。
そんな希望は十分満たすことができると思います。でも、「曲げ直した」=「直った」じゃない。
次にはより早く、もしくはより強く曲がりますので、それまでには新しいパーツに交換する必要があります。
「解決じゃない」「応急処置だ」というのは、この辺り。
そんなふうに思ってしまうと、次に曲がったときに危険です。
次に曲がった時は重症化しやすい
曲がりやすい状態になっていますから、次に曲がるときには短期間で一気に曲がって、折れてしまうかもしれません。
折れるとどうなるか? は過去記事で。
でも、とにかく大惨事になりがちで、最悪愛車が廃車になってしまうこともあると、知っておいてください。
それを防ぐには、早めに新しいものに交換すること。そして曲がりにくいように気をつけることが大事です。
こう考えて放置してしまわないように、ご注意ください。
曲げ直しする過程で折れることもあります
写真は折れてしまったディレーラーハンガー。
横に入った線が折れてしまったヒビになります。
折れても仕方ないという覚悟でチャレンジを
こうなるともちろん使えませんので、交換するしかありません。
こうなったら交換するから、とりあえず曲げ直してみるとか、ダメ元で! というのは考え方としてはアリです。でも、そうじゃないなら、こういう危険性も想定してください
何度も書きますが、曲げ直しはあくまでも応急処置。
そのうえで、再起不能になってしまう可能性もあります。応急処置としても、その危険性を考慮してください。
困ったときの「エマージェンシーハンガー」頼み
どうしても困ったときには、「エマージェンシーハンガー」を利用する方法があります。
とりあえずはこれでなんとかなりますが、これもまたエマージェンシーだということをご理解ください。
まとめ
ディレーラーハンガーの曲げ直しは応急処置です
根本解決は新しいディレーラーハンガーへの交換のみです