あけましておめでとうございます。
無事に新年を迎えることができたのも皆様のご愛顧あってこそです。
本当にありがとうございます。
引き続き、役に立つこと1割、立たないこと9割くらいの感じの
『とるに足らない』ブログ記事を書いていきたいと思っておりますので、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
お正月休みでだらだらとTVを見たり、配信サービスでアニメを見たりしている方も多いのではないでしょうか。
そういう過ごし方、大好きです。
そういう皆様に最適かどうかはわかりませんが、自転車にまつわる映画をご紹介。
といっても、侍サイクルですので例えば『シャカリキ!』とか『劇場版弱虫ペダル』とか『茄子 アンダルシアの夏』とか『疾走スプリンター』とか、そういうレースメインの作品はあえて除外しておりますので、肩の力を抜いてお気軽にご視聴ください。
1.『E.T.』(1982)
まず最初にご紹介するのがこちら。スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作で、作中で使用される『フライングテーマ』は一度は耳にしたことがあるはず。
地球に取り残された異星人と子どもたちの交流を描いたSFファンタジー。
今更ながら、詳しくご説明する必要もないほどの大ヒット作で、わざわざこんなコラムをお読みの方ならご存じでしょうが、
主人公エリオットの乗っているBMXは「KUWAHARA」製。あのBMXが欲しくて欲しくてたまらなかった少年時代の思い出がよみがえります。
ちなみに復興で生産されたKUWAHARAの「E.T.40」の当店入荷分は完売してしまいました。売れ残ったら自分のものにする気まんまんでしたが、ありがたいやら、少し寂しいやら。
感動的な自転車の飛行シーンもさることながら、異星人「E.T.」との交流を通して成長していく少年たちの姿にぐっと胸が熱くなります。
2.『魔女の宅急便』(1989)
スタジオジブリの大ヒットアニメ。ある意味話題の実写版の方ではないので、お間違えないよう。
こちらも今更内容を語るのもなんなんですが、一応あらすじを。
古くからのしきたりに従い、13歳になった魔女の娘キキは満月の夜に黒猫のジジを連れ、ほうきにまたがり修行の旅に出る。
「ひとり立ち」するために訪れた街で暮らすため、いろいろと考えた末に「宅急便」の仕事を始めることにした…という内容です。
その中で、キキと空にあこがれる少年トンボがプロペラ式自転車に乗って空を飛ぶシーンが印象的。
航空機に詳しい宮崎駿監督であれば、物理的にあの自転車が空を飛ぶことがありえないのは承知のはず。それでもあの自転車が飛ぶシーンを描くことによって、「魔法」が存在するファンタジーな世界観を強調していて、作品全体のリアルと幻想が入り混じった作品全体の雰囲気を象徴しているようにも思えます。
そういえば、スタジオジブリのほかの作品でも「自転車」って印象的に描かれることが多いですね。『耳をすませば』の急坂を自転車で駆け上がる場面は、キャラクターの心情をしっかりと表現しているシーンです。
3.『クイックシルバー』(1985)
こちらは洋画。主演はケヴィン・ベーコン。あの「ケヴィン・ベーコンの法則」のケヴィン・ベーコンですよ、皆さん。
ちなみに「ケヴィン・ベーコンの法則」とは、「世界中のどんな俳優でも共演者を最大6人たどればケヴィン・ベーコンに行き着く」というもの。まぁ、それくらいハリウッドには欠かせない俳優さんということですよ。というか、何回「ケヴィン・ベーコン」って書くねん。
ケヴィン・ベーコン演じる若手株仲買人のジャックはトレードで失敗し、1日にして全財産を失ってしまう。人生のやり直しを図るべく、アメコミヒーローの名前みたいな自転車便会社「クイックシルバー」に入社、メッセンジャーとして働き始める。
金にまみれていたトレーダー時代の生活とは違う充実感に満ちた日々の中で、再び人生の活路を見出だしていく物語。
ケヴィン・ベーコンの大ヒット作『フットルース』が1984年で、その翌年の作品がこの『クイックシルバー』。ジャックが乗っているのが「ラレー」のシングルバイクが格好良かった。
80年代の青春映画のあの当時の爽やかさが詰まっています。
自転車の疾走感を当時の若者たちの明るさと刹那感が入り混じった生き方を表しているように思えます。
それと、この映画が日本人に「メッセンジャー」という仕事があるというのを教えてくれたような気がします。
というところで、今回は3作品をご紹介いたしました!
あと3本は次回ということで!