侍サイクルは、こう考えています! って、基本のお話。
こういう話は何度でも書いていきますので、「またか」と思いつつもお付き合いの程を。
今回の写真はすべて新車の調整中の写真、細々いろんなことしてます。
70%を100%では足りない
メーカーや代理店に自転車を発注すると、「7分組」と呼ばれる状態で店に届きます。「70%完成してるよ」って意味です。折りたたみ自転車は9分組くらいかもしれません。
これを10分組にして、販売するってわけです。量販店などでは「1台15分以内に組み立てる」というマニュアルがあるという話も聞いたことがあります。
でも、侍サイクルは「70%に30%足したら100%になる」とは考えていませんし、「100%ならいいじゃない」とも思いません。
ですから、ほぼすべてバラして、調整したり、グリスアップしたりしながら組み立てて、120%以上にしてからお渡ししたいと考えています。
厳しい目で不具合を見つける!
70%を100%するだけの課程なら見ないようなところもしっかりチェックすると、不具合が見つかることもあります。
自転車だって工業製品ですから、届くものすべてがいい状態だとは限りません。まずは店でしっかり検品して、お客様のところに不具合のある自転車が渡らないようにすることが大事。
2016年はなぜか不具合が多く、自転車丸々の交換、一部パーツの交換あわせて、20台近くはあったはずです。細かい部分にうるさい店ですが… お客様の大切な愛車ですから、そこは絶対妥協しません。
この「不具合をみつける」というのも、大事な役割です。
120%、150%を目指して
次に、いろんな部分の調整です。
グリスが足りない部分にはグリスを足し、ワイヤの長さも調整、ホイールがフレていたら修正します。バリもとりますし、ボルトもしっかり締め直します。
7分組から組み立てることを、「70%を100%にする」といいます。でも正直なところ、それでは100%にはなっていないと考えます。ご自分で調整とかされない方の自転車だったらとくにそう。70%から組み上げて100%なんだとしたら、侍サイクルが目指すのは120%、150%の状態です。
少しでも安全、快適で楽しい自転車を… と思うなら、この部分は絶対に譲れないところです。
当然ですが1台15分なんかで組み上がるわけありませんので、組み立てにはお時間をいただいていますが… でもここをすると、しないとではまったく違ってくると考えています。
俗に言う100%と、侍サイクルが納車してもいいと思う120%。乗り比べることはありませんし、乗り比べたところで「わぁ、全然違う!」なんて体感できないかもしれません。「一緒じゃん」って思うかもしれない。
でも、快適性や安全性が少しでも上がったり、少しでも自転車が長持ちしたり、乗る人が楽しくなったりするなら… いやしないとしても、できることは精一杯! っていうのが、侍サイクルの考え方です。
ここに意味を見出すかどうか? は人それぞれかもしれません。
ですが、「ここがいい」と思ってくださる方が、お店にも来てくださるといいなぁ… と思うのです。
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