最近、話題になることも増えてきた「e-bike」
実際に試乗車として導入し、ある程度乗ってみた結果、「e-bike」ってオススメ!
そう、強く思ったので、「e-bike」ってホントのところどう? をご紹介します。
e-bikeって何?
こんな人にオススメ!
メリットとデメリット
選び方…… などなど
をどうぞ。
2020年4月に書いたものですので、内容は情勢によって変わることが予想されます。
e-bikeとは?
e-bikeとは、スポーツ自転車用の電動アシスト自転車のこと。
ロードバイクや、MTB、クロスバイクなどのスポーツ自転車に、ドライブユニット・バッテリーを載せた自転車を指します。
バッテリーを充電し、アシストしてもらって走るのも、時速24kmを超えるとアシストが切れるのも、一般車の電アシと同じですが
車体の形状、走行性能、バッテリーの容量、アシストの性能などが異なります。
お値段は?
2020年現在、クロスバイクタイプで10万円台くらい~でしょうか?
が、おいおいご紹介する「オススメのモノ」に限定すると… 20万円台後半~30万円くらい。
お高く感じますが…
たとえば電動部分は、バッテリーだけでも5万円以上のものが使われています。
それとは別にドライブユニットもあると思うと、この部分だけでも相当のお値段
車体部分で考えると…
アシストのパワーと車重に負けない走行・制動性能(とくにブレーキ)をと思うと
それなりに性能のいい車体を採用する必要があります
さらにe-bikeだけの専用設計しなければならないと思うと
車体の価格もかなり…
という、単純計算でも30万円近くになるのは理解できます。
e-bikeはパワーが出ますし、坂道が楽しいからついつい坂を登ってしまう = 下り坂がある ってことでもありますので、性能のいい自転車を選ばないと、フツウのスポーツ自転車より遥かに命の危機があるということをご理解ください。
今後も変化はあまり…
このお値段、数年単位ではあまり変わらない予想。
さらに「モデルチェンジも少なめ」と想定されます、通常のスポーツ自転車の部品や車体が全体的に値上げ傾向なことを思うと…
性能面でも、お値段面でもあまり変化はないんじゃないか? と考えられます。
長く使うには?
長く使うには、通常のスポーツバイクと同じ
いやそれ以上にしっかりメンテが必要です。なにせ、パワーが強いので
タイヤやチェーンがダメになる間隔も狭いですし、そのパワーに見合ったチェーンオイルなどを選んで、きちんと施工してあげるのも大事。
通常の自転車とは異なり「電気機械」ですから、その部分のケアも大切です
有名メーカのドライブユニット・バッテリーを
長持ちのコツのひとつは、「有名なメーカの機械」を選ぶこと。
2020年現在の主流はこんなところ。
- BOSCH
- SHIMANO
- YAMAHA(コラボの場合も多い)
安いからといってよく知らないメーカのものを使うのは危険です
「性能」とかよりも何よりも、正直な話「今後どのくらいの期間補修パーツを売ってくれるか」が大事。
一般車の電アシが廃車になる理由は、「バッテリが手に入らない」というもの。
バッテリーや充電器が壊れたので買い換えようとしても、もう世の中に存在せず。仕方ないから廃車というパターンも多いです。
e-bikeも同じ。ユニットが壊れでも修理できなかったり、バッテリが充電できなくなった時にパーツが手に入らなかったりすると、乗れなくなってしまいますから。
できるだけその可能性を減らすために、しっかりしたメーカのユニットを採用している自転車を選んでください。
e-bikeのメリットとデメリット
e-bikeにも当然ですが、メリットとデメリットがあります。
メリットのほうが大きいと思う人には、すごく楽しく、人生が豊かになる道具ですが
メリットがあまり意味なく、デメリットが大きく感じる人にはきっと無用の長物です。
e-bikeのデメリット
e-bikeのデメリットはこんな感じでしょうか
- 高い
- 重い
- 維持が面倒
- ランニングコストも高い
- 高速になるとアシストが切れる
- 電池が切れると意味ない
- サイズが(まだ)少ない
お値段と重さと。。。
お値段の話は上でも書きましたが、車体の重さも問題。
20kgくらいありますので、正直輪行には向きませんし、「クルマに積む」と考えても躊躇する人もいるかもしれません。
乗っているときは(アシストパワーもあって)あまり車重を感じませんので、「持ち上げる」かどうか? で評価が変わりそうです。
バッテリの管理が。。。
また「電動アシスト」ですから、充電と残り電量の管理も大事。
自転車によってバッテリ容量は変わりますが、途中で切れたりしないように管理するのが「不便」「面倒」と感じる方もありそう。
ここも好き好きが出そうです
速く走ると。。。
時速24kmを超えるとアシストが切れるのは、一般車と同じ。
時速30kmくらいで軽快に走りたい人にとっては、恩恵が少なそうです
(上り坂をよく走る人、時速10~20kmくらいで走ることが多い人にはものすごく恩恵があります)
サイズがまだまだ。。。
サイズがまだ少ないのも問題。
153cmのマネジャーが乗れる自転車は、ラインナップの半分以下です。
非力な女性に向いた商品なだけに、そこはちょっと残念な部分かもしれません。
e-bikeのメリット
逆にメリットはこんな感じ
- とにかくラク
- 上り坂が気にならない
- 疲労が少ない
- ルート選びがしやすくなる
- 速度が上がる(目的地に早くつく)
- 漕ぎ出しのふらつきが減る
- 自転車の楽しい度が上がる
細かくわけていますが、「とにかくラク」ってこと。正直これで全部です。
体力がなかったり、坂道がしんどかったり… そんな人にこそ覿面に効きます!
体力温存
アシストは時速24kmまで。普段から高速で走っている人に恩恵は薄いですが
のんびりと10~20kmほどで走ることが多い人なら、走っている間中アシストしてもらえるので、ずっとラクが続きます。
ですから、いつもよりもラクに速く走れますし、体力だって温存できます。
体力を温存して速く走れるってことは、遠くまで漕げるってことですし、目的地に早く着けるってことでもありますので、時間も有効活用できそうです。
上り坂はみんな幸せ
時速24km以上で登るなんか難しい上り坂は、当然アシストしてくれます。
いつもはツライ坂道だって快適になります。
これまで全然登れなかった峠も、ひぃひぃはぁはぁいいつつ必死だった坂も、鼻歌まじりでOKかも!?
アシストパワーを強くすれば、そこそこな峠だってグングンです。
行動範囲が広がる
さらにこれまでは「ここは坂があるから」と遠回りして避けていたルートも選べますから、目的地への距離だって短縮できるかも。
つまり「ものすごく行動範囲が広がる」ってことなんです。
輪行して遊ぶことに比べれば、走れる範囲は限定的ですが…
「自走に限る」と決めた場合の行動範囲は相当広がるのではないか? と思います。
漕ぎ出しがラク
信号待ちなどの後、漕ぎ出すときに重くてふらついたり、モタモタしたり。
そんな小さなストレスを感じていた人には、「漕ぎ出しを強力にアシストしてくれる」ということはとっても嬉しいです
とくに信号が多い道なら、距離を乗った時の疲労度も明らかに変わってくると思います。
こんな人にオススメです
e-bikeにある程度乗ってみると同時に、お店に来られる方に乗ってもらい、お話を聞いてみて思ったことは
「必要な人・楽しめる人」と、「そうでもない人」がいるってこと
万人に必要なものではありませんので、要らない人には要らないです。当たり前ですが。
でも、e-bikeに乗ることによって、自転車の楽しみがすごくアップする人もいます。
いろいろ考えて「自分の人生には必要」だと思われたなら、ぜひ試乗した上で買ってください。
こんな人にオススメ。
- 体力のない人
- 坂道が超絶苦手な人
- 普段からゆっくり走る人
- 同行者についていくのが大変な人
- 漕ぎ出しにふらつく人
- 初心者さん
- サイクリング中に「しんどい」局面が多い人
1. 体力のない人
e-bikeの大きなメリットは「体力温存」
体力がなくて、思うように自転車に乗れない人には、e-bikeを。
体力の下支えをしてくれるので、疲れが少なく自転車が楽しめます。
2. 坂道が超絶苦手な人
坂道でのアシストパワーは恩恵がすごい!
坂道が苦手で、行動範囲が狭くなっている人には、オススメです
海外ではMTBのe-bikeが人気なのですが、これは「上り坂だけアシストしてもらってラクをし」
「下り坂はアシストを切ってMTBで楽しく下る」ためのもの
アップダウンが多いところではe-bikeのありがたみを満喫できます
3. 普段からゆっくり走る人
e-bikeのアシストは時速24kmまで。
高速で走るとアシストが切れてしまいますので、恩恵がなくなります。
普段から時速25km以上で走る人には、e-bikeは不要かも
ですが、時速10~20km程度で走る人だと、ずっとアシストパワーがききます。
普段から「自転車散歩」くらいの速さでのんびり走る人には、ありがたみが増します。
4. 同行者についていくのが大変な人
同行者の「速度」についていくのが大変な場合は、あまり意味がないかもしれませんが
「上りで差がついてしまう人」や
「途中で体力が切れてしまう人」には意味があります。
同行者を待たせることが多い人
同行者に気を使わせていると感じる人には、何らかの助けになるかもしれません。
5. 漕ぎ出しにふらつく人
自転車を漕ぎ出すときって、意外と重いもの
ついフラフラっとしてしまうこともありませんか?
そんな方にはe-bike。
漕ぎ出しをサポートしてくれるので、漕ぎ出しが圧倒的にラク。
フラつきも防止してくれます。
6. 初心者さん
初心者さんに、「とくにオススメ」ということはありませんが
「自転車に慣れていない」人のほうが、e-bikeに対して違和感を覚えることなく乗れるかも!? という点でオススメ。
「今までの自転車と違う」っていう点が、e-bikeに乗るにあたって邪魔になることも
普通のスポーツ自転車からの乗り換えや、どちらも乗る方は、「慣れ」も必要かもしれません
7. サイクリング中に「しんどい」局面が多い人
自転車で走っていて「しんどいなぁ」と思う局面が多いなら、e-bikeの恩恵がありそう。
ある程度の距離を試しに乗ってみて「ラクになった」と感じたら、その人にはe-bikeが向いてます
「しんどい」局面がある人は、一度試乗してみてください